PAINTERS ─ 画家アーカイブ

クールベ

Gustave Courbet, 1819–1877

「天使は描かない」。写実主義を叫んだ反逆者。

生地

オルナン

思想

写実主義

言葉

天使を見せてみろ

没年

1877年、58歳

【本人の画風で再現】クールベの生涯 ─ 17:21。映像はクールベの画風をAIで再現したものです。

Life

58年の生涯

1819 – 1838

田舎を誇りにした少年

1819年、フランス東部オルナンに生まれる。裕福な農園主の一人息子。美しいものはパリではなく、岩山と農民の顔だった。

法律家になるはずが、美術学校へ通いつめる。

この章を動画で観る(1:23〜)

1839 – 1840s

ルーヴルが学校

20歳でパリへ。アカデミーよりルーヴル。カラヴァッジョとレンブラントの重さ、スペインの写実を独学する。

「誰の真似でもない画家に」——頑固さは生涯変わらない。

この章を動画で観る(3:07〜)

1849 – 1851

醜いと罵られた絵

《石割する人々》《オルナンの埋葬》。名もなき村人を、歴史画のサイズで描く。「醜い」と呼ばれ、危険思想とまで言われる。

サロンが求めた天使も神話も、ここにはいない。泥と葬式だけがある。

1855

世界にひとつの個展

万博の外に「写実主義館」を自ら開く。審査されない場所で、見たものだけを並べた。

国家の展覧会に入れないなら、自分の館をつくる。それが写実主義という宣言だった。

クールベ《オルナンの埋葬》
《オルナンの埋葬》1849–50年オルセー美術館
この章を動画で観る(5:12〜)

1871 – 1877

円柱とともに倒れた男

パリ・コミューンでヴァンドーム円柱破壊に関わり、投獄、賠償、スイス亡命。1877年、レマン湖のほとりで58歳。

見たものだけを描く、という言葉は、国家にまで届いてしまった。

この章を動画で観る(11:15〜)
Style

クールベのパレット ─ 画風の解剖

動画の映像は、この画家自身の色と筆致をAIで再現しています。

土の褐

フランシュ=コンテの地面

パレットナイフの黒

厚く盛られた現実

苔の緑

断崖と森

オーカー

理想化されない肌

技法の核心は理想を拒否し、物質の重さを残すこと。パレットナイフの厚塗り、等身大の村人、劇場ではない光。天使がいない画面が、近代を開けた。

Quiz

アートクイズ

動画とこのページを読んだあなたへ。3問だけ。

Q.1クールベの有名な一言は?答えを見る

「私に天使を見せてくれ。そうすれば天使を描いてやろう」

Q.2自ら開いた展示は?答えを見る

写実主義館(1855)です。

Q.3亡命先は?答えを見る

スイス。コミューン後の賠償から逃れた。

Visit

本物に会える場所

この動画が、実物の前に立つための入口になりますように。

PARIS

オルセー美術館

《オルナンの埋葬》など。

ORNANS

クールベ美術館

生地の岩と川。

MONTPELLIER

ファーブル美術館

初期の所蔵。

PARIS

プティ・パレなど

写実の文脈。

このページの絵について

本ページに掲載している絵画は、クールベ本人の作品(パブリックドメイン)です。動画内の映像は画風のAI再現であり、本人の作品ではありません。本物の絵はこのページと、上記の美術館でご覧ください。

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